オリンピックのレガシーは3Dデータで残せばいい
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの会場に関するニュースが連日流れています。
最大の問題は競技会場を用意するのに「カネがかかる」ということですが、こうなることは招致活動の時に分かってなかったのでしょうか?
豊洲市場のズサンな事業の責任者は処分されるようですが、オリンピックのズサンな見積もりを出した責任者はどうなんでしょう?
まあ、とりあえず、それはそれとして、、
競技会場を恒久的な施設にするか、仮設にするか、ということが議論されています。
単純に費用だけ考えたら、仮設になるのだと思います。
ただし、五輪終了後は撤去されて、モノは残らないと思います。
恒久的な施設にすれば、当然、五輪終了後モノが残ります。
そのモノが「レガシー」ということになるのかもしれませんが、ポイントは、そのモノの価値がどの程度あるか? だと思います。
連日イベントが行われて、十分黒字が見込める施設なら、恒久施設がいいでしょう。
公共施設なので、多少赤字が出ても十分メリットが得られるような活用方法があれば、それも有りだと思います。
でも、日々の報道などを見ていると、毎年数億円の赤字だけが出る「負のレガシー」になる可能性が高そうな気がします。
また、首都直下地震などの大災害によって施設が損傷した場合、その修復をどうするかは、大きな問題になると思います。
そろそろ、「レガシー」をモノで残す。という考え方を変えてもいいのではないでしょうか?
東京オリンピック・パラリンピックで行われる競技は、おそらく8K映像で記録されることになると思います。
それはそれで十分レガシーだと思うのですが、さらに競技の3D映像や競技会場の3Dデータもしっかり残すようにすれば、いつでもどこでも、あたかも会場で競技を観戦しているような感動を味わえるようになるかもしれません。
また、3Dプリンタで選手のフィギュアや会場の模型を簡単に作れるようになるかもしれません。
東京オリンピック・パラリンピックでは、デジタルデータを積極的に活用して、従来とは違う「レガシー」が創造される大会になればいいと思います。