NEDOの大規模太陽光発電システム導入のための検討支援ツール
NEDOが公開している、太陽光発電の発電量などをシミュレートできるツールの紹介です。
このツール、私はつい先日見つけたのですが、実は7年も前からあったようなので、ご存じの方は多いかもしれません。
タイトルに「大規模」と付いていますが、低圧でも問題なく使えると思います。
大規模太陽光発電システム導入の手引書・検討支援ツール実際に使ってみると、かなり高機能なツールであることが分かりました。
パラメータの入力画面はこのような感じです。
(このツールはエクセルを使っています)
地域やパネルの方位など、発電量のシミュレーションに必ず必要なパラメータの他に、アレイ間隔(架台の間隔)や、発電所内の消費電力、配線の電圧降下なども設定できるようになっています。
(全てを正確に設定するのは難しいかもしれませんが・・)
なんと、パワコンの変換効率の曲線を設定できるようになっています。
一通りのパラメータの入力が終わると、計算結果が表示できます。
発電量は、時間単位、日単位、月単位の三通りで表示できます。
これは月単位の表示です。

また、発電所の電力の流れがこのような図で表示されます。
このような高機能のツールを誰でも無料で使えるのは、とてもありがたいことだと思います。
ただ、少しだけ残念なことがあります。
それは、
・使っている日射量のデータがMETPV-3という、現在のMETPV-11より古いデータであること
・過積載のピークカットに対応していないこと
です。
このツールが公開されてからもう7年くらい経つと思うのですが、バージョンアップされることを期待しています。