電気の小売事業者が大規模蓄電池を導入したら大儲けできるかも?

前回の記事
テスラの大規模蓄電池がすごい成果を上げているらしい
を書いて思ったのですが、電気の小売事業者が大規模蓄電池を導入すれば、もっと儲かるのかもしれません。

tesla大規模蓄電池2
https://www.tesla.com/jp/utilities

オーストラリアの場合は、販売(放電)価格と購入(充電)価格の差が91豪ドル/MWh=7.28円/kWh(1豪ドル=80円で計算)ですが、日本の小売事業者が同じことをやれば、これよりはるかに大きい差額が得られそうです。

日本の電気代は、例えばLooopでんきの「おうちプラン」の場合は、21~29円/kWh(税込)で、平均すると約23円/kwh(税別)です。

一方、JEPX(日本卸電力取引所) の電力の卸価格を見ると、日によって多少差がありますが、夜中は大体6~8円/kWh位です。

電力スポット価格20180912
(JEPX 2018/9/12スポット市場システムプライス)

夜中に卸市場から8円/kWhで購入して充電し、その電気を23円/kWhで小売りすれば、差額は15円/kWhです。
オーストラリアの2倍以上です。

単純計算ですが、オーストラリアと同じテスラの大規模蓄電池(129MWh)を使って、全容量を充放電すると、
15×1000×129=1935000円
の儲けが出ることになります。

1回の充放電でおよそ200万円の利益です。
毎日1回充放電すれば、1カ月で5800万円、1年で約7億円です。

蓄電池の導入費用がオーストラリアと同じ40億円だとすると、
40÷7=5.7
なんと、6年で元が取れてしまいます。
蓄電池の寿命が6年ということはないと思うので、元を取った後も利益を生み続けることになります。

また、テスラのシステムは充電と放電の切換えを0.2秒でできるので、需給調整も簡単になると思います。
インバランス料金も大幅に削減できそうです。

充電した電気は、小売だけでなく卸市場で売ってもいいと思います。
夏の夕方など価格が高騰した時はボロ儲けです。

電力スポット価格20180724
(JEPX 2018/7/24スポット市場システムプライス)

将来、蓄電池の普及が進んで、どの事業者も当たり前のように蓄電池を使うようになったら、だんだん夜中の価格が上昇して、利ざやが少なくなる可能性はあると思います。
早く始めた事業者が先行者利益を得ることになるかもしれません。