太陽光発電の自家消費を推進するなら、パワコンと蓄電池の接続を標準化してほしい

FITの買取り期間が終わった太陽光発電で推奨されている「自家消費」ですが、現状の住宅用太陽光の蓄電システムを見ていると、なかなか本格的な普及は難しそうな気がします。

住宅用太陽光FIT終了後の考え方
(引用:資源エネルギー庁 住宅用太陽光発電設備のFIT買取期間終了に向けた対応

太陽光発電の電力を蓄電するシステムは、主に2つの接続方法があります。

1.蓄電池を交流(AC)で接続する方法
蓄電池接続方法1

2.蓄電池を直流(DC)で接続する方法
蓄電池接続方法2

1のACで接続する方法は、分電盤などの場所で通常のACラインに接続するものですが、蓄電池用のパワコンで充放電時にACとDCを変換するので、2のDCで接続する方法に比べて電力の損失が増えてしまいます。

2のDCで接続する方法は、パワコンで太陽光の電力をACに変換する前の段階でDCのまま充放電するので効率が良く、蓄電池用のパワコンは必要ありません。
この方法は、パネル過積載時にパワコンの出力でピークカットされる電力も蓄電して使用することができます。
太陽光発電した電力を蓄電するのであれば、このDCで接続する方法があるべき姿だと思います。

蓄電池をDCで接続するシステムは、いくつかのメーカーから販売されていますが、どれも自社のパワコンと専用の蓄電池を接続するようになっています。
専用の蓄電池しか使えないので、システムの値段もかなり高価です。

これはパナソニックの蓄電容量5.6kWhのシステムの希望小売価格ですが、高級外車が買えそうな値段が出ています。

Panasonic創蓄連携システム価格
(引用:パナソニック創蓄連携システム

これはソーラーパネルの値段も含まれていますが、蓄電関係だけでも180万円です。
kWh単価は、32万円/kWhです。
あくまでも希望小売価格なので、実際の販売価格はもっと安くなるとは思いますが、それでも本格的に普及が進む値段ではないと思います。

蓄電池の値段を下げる方法は、汎用品にすることだと思います。
パワコンと蓄電池の接続インターフェースを標準化して、サードパーティ製の蓄電池を接続できるようにすれば、競争が活性化して、値段が下がって普及が進むことが期待できると思います。

インターフェースの標準化によって、現在、専用の蓄電池を販売しているメーカーは厳しい状況になる可能性がありますが、蓄電池を安くして普及させるにはやむを得ないでしょう。
ソーラーパネルのように、海外メーカー製が市場を占領してしまうかもしれません。

ただし、安くても粗悪な製品は排除しなければなりません。
蓄電池は正しく設計・製造されていないと発煙や発火の可能性もあり、非常に危険です。
以前の補助金の認定のような、安全を担保する制度が必要だと思います。

パワコンと蓄電池の接続インターフェースが標準化されたら、どのパワコンにも蓄電池用の端子が標準搭載されるようになるといいと思います。
パワコンに端子が付いていれば、将来、蓄電池が安くなった時など、蓄電池の追加がしやすくなります。
野立ての太陽光でも、採算が合うようになったら蓄電池を追加して、出力制御時の電力やピークカットされた電力を蓄電して、夕方の電力需要増加時に放電するといったことができるようになると思います。