自動車税を走行距離で課税する話が気になる
政府は自動車関連の税制を抜本的に見直すようですが、今後の動向が気になります。
自動車にかかる税金は、実にいろいろあります。
税制の見直しは、自動車業界と政府・自治体それぞれの必要性から行われるようです。
自動車業界は、若者や高齢者の車離れやカーシェアなど、販売台数の減少は喫緊の課題です。
税金が安くなって、ユーザーの負担が軽減することを要望しています。
政府や自治体にとっては、自動車関連の税金は重要な財源ですが、その税収は年々減っています。
今後、エコカーや電気自動車が増えてくると、ますます税収が減っていくことが予想されます。
自動車税を排気量ではなく走行距離で課税するという話は、電気自動車のためと思われます。
自動車税を走行距離で課税するとなると、走行距離をどうやって確認するかが気になります。
おそらくないとは思いますが、毎年、確定申告のようなやり方で走行距離を申告するのは、面倒なのでやめてもらいたいです。
多分、そんな事になったら、申告しない人が半分位いそうです。
ちなみに、自動車保険では、走行距離によって保険料が変わる場合がありますが、あの走行距離はみんな正しく申告しているのでしょうか?
もちろん私は正確に申告していますが、距離によって結構金額が違ってくる場合もあるので、少なめに申告している人もいるかもしれません。
自動車税を走行距離で課税する簡単な方法としては、車検の時に税金を納める方法がありそうです。
車検証には走行距離が記載されていますが、車検の時に走行距離を確認して登録するようになっているので、前回の車検時の走行距離との差から税額を求めることができます。
ただし、この方法には課題があります。
車の距離計は、特殊な方法で改ざんが可能なことです。
走行距離による税額の差が大きい場合は、悪事を働く人が出てくるかもしれません。
おそらく政府がやろうとしているのは、ETC2.0の車載機を使用する方法ではないかと思います。
ETC2.0はGPSなどの情報から走行履歴を収集するようになっています。
GPSは精度の問題がありますが、今後、準天頂衛星の「みちびき」にも対応するようになれば、かなり改善されそうです。
それでも電波を使用する以上、いろいろ問題が出てきそうな気はしますが・・
ETC2.0の車載機の普及については、今後、ETC2.0の高速割引きとか、自動車税の割引とか、あの手この手で普及させるのではないでしょうか。
最初のETCもそうでしたが、経済的に十分なメリットがあれば普及すると思います。
いずれにせよ、今後、自動車関係の税金やETC2.0に関しては、いろいろありそうです。
引き続き、気にしておこうと思います。