NTTの電力事業に期待!

NTTは以前から電力事業を手掛けていましたが、いよいよ本気になったのかもしれません。

日本経済新聞(2019/11/11)
NTTが独自電力網 全国拠点に蓄電池、災害時に供給も

NTTは独自の電力網の整備に乗り出す。2020年度から、全国約7300カ所ある自社ビルを活用し、蓄電池にためた電力を病院や工場などに供給する。自社の電源も整備し停電時のバックアップの需要を取り込む。一連の投資額は6000億円規模になる見通し。日本で電力大手以外が自前で電力網を整備する動きは珍しく、大手が独占していた配電網に風穴が開くことになる。
電力自由化で参入した小売事業者は電力を市場から調達し、電力大手の電線を通じ消費者に届けてきた。電力会社とは別系統の電力網ができると、災害時の停電リスクを分散できる。再生可能エネルギーを供給するための送配電網の空き容量不足の改善につながる可能性もある。NTTの電力事業は3000億円規模の売上高があり、25年度に倍にする計画だ。
NTTはグループ会社が抱える全国約7300の電話局など固定電話向け拠点から、近隣の需要家まで自前の配電網を敷設する。電力のロスが少ない直流の配電網を原則使い、電力大手の既存の送配電網に比べ効率が5~10%よくなる見通しだ。

NTT独自電力網

 
NTTは10月に電力事業を再編していますが、NTTアノードエナジーがこの事業を統括していくようです。

NTT電力事業再編
日本経済新聞(2019/11/12) NTTの電力事業とは 売上高3000億円 成長分野に

NTTアノードエナジー のホームページには、おそらく上の記事の元ネタと思われるプレスリリースが掲載されています。

NTTアノードエナジー中期ビジョン
NTTアノードエナジー株式会社 中期ビジョンの公表について

もともと電話局には停電に備えて蓄電の設備があるので、そのリソースも最大限活用するのでしょう。
以前から思っていましたが、再エネ+蓄電を本気でやれば、CO2削減や災害対策をはじめ、安全保障の面でも有利でしょうし、日本の技術を生かせる分野だと思います。
将来、「FITが終わったらNTTに売る」という時代が来るかもしれません。
NTTの本気度に期待したいと思います。