格安の遠隔監視用ルーターの新たな選択肢になるか?

先日、アイ・オー・データがSIMフリーの4G/LTEルーターを発表しました。

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IODATA SIMフリー4G/LTEルーター WN-CS300FR

インターネット固定回線が引けない環境に最適なルーターとうたっていますが、NECのLTEホームルータ HT-100LNとのガチンコ勝負を狙って出してきた感じがします。

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NEC LTEホームルータ Aterm HT100LN

現在、太陽光発電所の遠隔監視を格安にやる時のルーターといえば、ほぼHT100LN一択と言ってもいいと思うのですが、このWN-CS300FRが新たな選択肢になるかもしれません。

この2つのルーター、商品的にかなり似ていますが、スペックをよく見ると多少違うところがあります。

<対応バンド>
HT100LNはLTE(4G)専用(対応バンドは1,19,26)
WN-CS300FRはLTE(4G)と3Gに対応(4Gの1,3,8,18,19,26、3Gの1,6,8,19)

<対応キャリア>
HT100LNはソフトバンク回線は保証外らしい
WN-CS300FRは3キャリアに対応

<SIMカード>
HT100LNはnanoSIM
WN-CS300FRはmicroSIM

<使用温度・湿度の範囲>
HT100LNは0~40℃、10~90%
WN-CS300FRは0~35℃、20~80%

<消費電力>
HT100LNは最大約6W
WN-CS300FRはTyp6.1W

この辺が少し気になったところです。
大きさと重さはほぼ同じです。

どうしてもソフトバンクの回線で使いたい場合は、WN-CS300FRだと思います。
またWN-CS300FRの方が対応バンドが多いので、通信的にはより繋がりやすいと言えるかもしれませんが、使用場所の状況次第だと思います。

使用温度の上限が35℃というのはちょっと気になります。
屋外のプラボックスの中は、真夏は頻繁に40℃を超える可能性があります。
完全にスペック外で使うことになるので、実力的にどこまで使えるか(耐えられるか)ですが、どうでしょう?

WN-CS300FRはすでに予約を受け付けている店もありますが、値段は18000円程度のようです。
HT100LNより5000円ほど高いです。

ルーターはスペックだけではよく分からない所もあるので、今までの実績などが重要視される商品だと思います。
WN-CS300FRの今後の評判を見守りたいと思います。