FRP製のヘルメットは電気工事で使えない?

FRP製のヘルメットは電気工事では使えない可能性があるので要注意です。

ヘルメットは材質によって耐用年数(使用開始後の使用可能期間)が決まっています。


(出典:ミドリ安全)

防災用のヘルメットなど、普段ほとんど使用しない場合を考えると、もっと長期間使えるといいのですが、これは決まりのようです。(参考)JHMA日本ヘルメット工業会 FAQ

一番長持ちするのはFRP製ですが、FRP製は耐電性がNGなので電気作業には使えないことになっています。


(出典:ミドリ安全)

今回、ヘルメットを買おうと思っているのは、発電所の除草や点検で時々使いたくなるのと、万一の防災用にあったほうがよさそうと思ったからです。
いずれにしても頻繁に使う予定はないので、できるだけ長持ちするのがいいのですが、電気作業を考えるとFRP製以外になってしまいます。

FRP製はあきらめるしかないか・・・

と思っていたのですが、
いろいろ探していたら、 これを見つけました。


タニザワ ST#121-CZ

FRP製で絶縁性能があるヘルメットです。
低圧限定のようですが、これなら電気工事でも使えそうです。

このヘルメットは10年前からあるようなので、それなりに知られた商品かもしれません。

このヘルメットの開発の経緯がここに書かれています。
耐電性能を持つ「夢のFRP製ヘルメット」開発物語

そもそも、なぜFRP製のヘルメットは耐電性がないのかについても書かれています。


 

熱可塑性樹脂の帽体のように、帽体内側に内装取付け用のブラケット部を成形することができませんので、代わりに内装取付鋲を差し込むための孔を開ける必要があり、そのために「絶縁用保護具等の規格」が定める試験には合格できませんでした。

また、規格上は低電圧用(600ボルト以下)ですが、実力的には8000ボルトでも問題ないようです。

(参考)

耐電性能を持つ「夢のFRP製ヘルメット」開発物語

このヘルメット、ちょっと検討してみようと思います。