古いスマホをバッテリーなしで無理やり動かす

4年前に過放電したバッテリーを無理やり充電したスマホ(NECのIS11N)ですが、そのまま使い続けていたところ、バッテリーの膨張がさらに進んで、ついに裏蓋が閉まらなくなってしまいました。

(参考)以前の記事
スマホのダメになったバッテリーを無理やり充電する
 


 
バッテリーの中央部の厚さが2倍位に膨らんでいます。


 
スマホのバッテリーの膨張がどこまで耐えられるのか分かりませんが、破裂して中から有毒なガスが出てきたりしたら嫌なので、このバッテリーをこれ以上使うのはやめることにしました。

とは言え、このバッテリーはもう販売されていません。
たまにオークションで中古品が出ているようですが、バッテリーの中古品はちょっと買う気がしません。

もうこんな古いスマホ(Android2.3)、そろそろ処分してもいいのかもしれませんが、机の片隅で特定のWebサイトを常時表示させておくような使い方なら、まだまだ十分使えます。
バッテリーがないだけで捨ててしまうのは、勿体ない気がします。

というわけで、バッテリーなしで無理やり動くようにしてみました。

 
このバッテリーは、下の端に、-とTと+の3つの端子があります。


 
-と+はバッテリーのマイナス極とプラス極で、Tは温度測定のためのサーミスタが接続されている端子です。

これと似たことを外部の電源でできるように、以下のような回路を作成しました。


 
抵抗(R)は、バッテリーのTと-の間の抵抗値をテスターで測定したところ約10kΩだったので、10kΩの抵抗を使いました。
ダイオード(Di)は、逆流防止と少し電圧を下げる目的のためですが、たまたま持っていたMBR1100というショットキーダイオードを使いました。(MBR1100:最大逆電圧100V、最大平均順方向電流10A)
電源は2AのUSB出力のACアダプタを使用しています。

最初、ショットキーではない普通のダイオードを使ったところ、スマホの起動時に電圧降下が大きすぎたようで、上手く起動しませんでした。
この辺は、使用するスマホの消費電流(瞬間的な電流も含めて)と、ACアダプタや電源ケーブル(USBケーブル)との兼ね合いがあると思われます。
今回使用したUSBケーブルは、壊れたマウスから取ったものなので、電圧降下がかなり大きい可能性があります。

 
実際に作った回路はこんな感じです。


 
スマホ本体の接点とは直接はんだ付けしました。

裏蓋は、ケーブルを通す穴を開けてもいいのですが、とりあえず半開きのまま養生テープで固定してあります。


 

あと何年使うか分かりませんが、まだしばらく現役でいけそうです。


 

(注意)
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