金属ドロボーにご用心

状況は今後さらに厳しくなるかもしれません。


茨城県警察

 
最近頻繁に報道されている金属類の窃盗事件ですが、世界中で起きているようです。

WIRED(2024/3/1)
金属の価格高騰で急増する「金属盗」が、世界各地で社会インフラを破壊していく

日本も含め世界中で、下水管のふたから銅製ケーブルまで、ありとあらゆる金属製品が盗まれるようになっている。金属製の社会インフラが張り巡らされるなか、金属の窃盗はますます“容易”になり、転売によって“儲かる”犯罪になっているのだ。

巨大な電波塔に何かが起きた。ある日の深夜、電力会社から連絡を受けたメディア企業Payne Media Groupのウィル・ペインは、自社の電波塔に異変が起きたことを知った。ただし、彼が事態を本当に理解したのは、氷点下の寒さのなかで現場に到着した翌朝5時ごろのことだった。
オクラホマ州ヒューゴ市の田園地帯の真ん中にそびえ立つその電波塔は、ニューヨークの国連ビルにも劣らぬ499フィート(約155m)の高さを誇っていた。オクラホマとテキサス両州に向けて放送するラジオ局「K95.5」の電波塔だ。

電波塔は、タワー部分を地面に固定していたガイワイヤ(支線)と呼ばれる長いケーブルが切断されたために、安定を失って倒壊したと見られる。犯人グループは、倒れた部分から銅製のケーブルを持ち去ったらしい。修理費用は少なく見積もっても50万ドル(約7,400万円)にはなるだろうとペインは言う。


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鉄塔の支線を切断して重機か何かで引っ張ったのでしょうか。
こういう手口もあるということを想定しておいた方がいいかもしれません。

 
これは先日たまたま見つけた看板ですが、銅の価格は際立っています。


 
銅の今の上昇相場は2020年から始まっていて、2022年に少し下がりましたが、その後は円安の影響もあってじわじわ上昇しています。


橋本興産

今後のことも気になります。

REUTERS(2024/2/21)
FRB利下げ、商品価格押し上げ効果は銅が最大=ゴールドマン

ゴールドマン・サックスのアナリストは、米連邦準備理事会(FRB)による利下げがコモディティー(商品)セクターに即座にもたらす価格押し上げ効果は銅が最も大きくなるとの見方を示した。
20日付のリポートで「利下げを受けた米2年物金利の100ベーシスポイント(bp)低下による当面の価格押し上げ効果は金属が最大で、特に銅(6%)が大きく、金と石油(ともに3%)が続く」とした。

これはあくまでもアナリストの予測なので、実際にどうなるかは分かりませんが、さらに銅の価格が上がる可能性もありそうです。

さらなる用心が必要そうです・・