SCR3310-NTTComはWindows11で使用できない?

ここ数年、税金の申告作業が新年最初の仕事になっています。

毎年の事なので、かなり慣れてきてはいるのですが、時々つまずく事があります。

今年はeTaxでハマりました。

申告書を作成して、署名しようとしたら、いやなメッセージが出現。


 
そういえば、去年も同じメッセージでハマったのを思い出しました。
メッセージに従ってJPKI利用者ソフトで確認すると、問題なく電子証明書の内容が表示されます。
ICカードリーダーのドライバやeTaxソフトをインストールし直しても、状況は全く変わらず。
eTaxソフトの問合せ先に電話しても、Q&Aに書かれていることを再確認させられるだけで、状況は変わらず・・

 
実は、使っているICカードリーダーのSCR3310-NTTComは、Windows11には対応していませんでした。


 
SCR3310-NTTComのドライバーのダウンロードサイト に小さく書かれていました。


SCR3310-NTTComの主な仕様/ダウンロード

確かに、Windows10を使っていた時は、eTaxで署名は問題なくできていたので、PCのOSをWindows11にしたのが原因の可能性があります。

ただ気になるのは、eTaxソフト以外(JPKI利用者ソフト、eLTAXソフト)では、Windows11とSCR3310-NTTComの組み合わせでも問題ありません。


 
本当の原因は他にあるのかもしれませんが、良く分かりません。

とりあえず、Windows10ならeTaxソフトで問題なく署名できるので、急遽、休眠中だったWindows10のPCを持ってきて、eTaxソフトを使えるようにして、申告書類に署名して、提出しました。

 
それにしても、NTTコミュニケーションズはどうしてSCR3310-NTTComのWindows11の対応をやめてしまったのでしょう?

私がSCR3310-NTTComを購入したのは今から10年以上前ですが、家電量販店でeTaxのデファクトのカードリーダーとして、大々的に販促していた記憶があります。


 
おそらく、今でも現役で使っている人は、それなりにいるのではないでしょうか。
それに、ICカードリーダーを使う機会は、年に1,2回という人も少なくないのではないでしょうか。
使う機会が少ないから、ちゃんと保管していれば10年経ってもほとんど劣化もせず、ソフトのサポートがあれば、長期間使い続けることができるはずです。

民間企業だから儲からないことはやらないというのも、分からないではないですが、国から儲かる仕事をたっぷりもらっている会社なのだから、新OSのサポートくらい大した話ではないでしょう。
ソフトの対応さえすれば使える物を捨てるのは、環境的にも良いはずがありません。

Windows10のサポート終了は2025年10月14日だそうですが、今後Windows11に移行する人が増えると、SCR3310-NTTComにまつわるトラブルも増えそうです。

デジタル庁は2026年に新マイナカードを導入しようとしていますが、カードリーダーはどうなるのでしょう?
強制買い替えでしょうか?
どうなるか分からないので、今新しいカードリーダーを買う気には全くなれません・・

 
<以下備忘録>
WindowsPCでeTax(ダウンロード版)を使えるようにする手順
1.ICカードリーダーのドライバーのインストール
SCR3310-NTTComの主な仕様/ダウンロード
2.JPKI利用者ソフトのインストール
JPKI利用者ソフトのダウンロード
3.eTaxソフトのインストール
e-Taxソフトのダウンロードコーナー